ごあいさつ

 組合員の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 また、平素より海部土地改良区の運営並びに事業推進には格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、昨年のかんがい期の状況として思い起こされるのが、いわゆる「令和2年7月豪雨」でございます。梅雨前線の停滞による継続的な大雨が全国各地で大きな被害をもたらしました。木曽川流域においても岐阜県山間部での集中豪雨により、馬飼大堰地点での河川流量が運用以来、最大を記録しました。幸い、大きな災害には至りませんでしたが、近年の自然災害は被害が激甚化する傾向にあり、我々も備えを怠らず、気を引き締めなくてはなりません。

 また、令和2年度は、新型コロナウィルス感染症の影響を大きく受けた年でございました。感染拡大は未だに終息の兆しを見ておりません。一日でも早く安心して暮らせる日常が戻ってくることを切に願います。

 このような状況下であっても、農業用水の安定供給のみならず、地域の環境保全、のどかな農村風景による心の癒しなど、農業・農村がもつ多面的機能を守り、次世代へ引き継いでいくことが我々の使命であります。

 今後とも、皆様方のご期待に沿った土地改良区の運営に、役職員一同努力して参る所存でございますので、ご理解、ご協力の程重ねてお願い申し上げるとともに、皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

理事長 中野治美